「一瞬の風になれ」佐藤多佳子

佐藤多佳子著の「一瞬の風になれ」を読んだ。

週末にふと本を読みたくなって本屋に立ち寄った際に見つけた本です。佐藤多佳子の一瞬の風になれ。2007年の吉川英治文学新人賞受賞作品で7月に文庫本化されました。3部作で、こんなサブタイトルがついています。

第一部 イチニツイテ
第二部 ヨウイ
第三部 ドン

と言う事で、陸上モノ。高校生の部活系です。ショートスプリントとリレーが中心の話。学生時代に陸上部だった人なら、読みながら場面場面の風景が目に浮かんでくるでしょう。校庭でのスタート練習。もも上げ。マゾチックな練習メニュー。リレーのバトン練習。公式戦のタータントラック。陸上用のスパイクのピンの交換。そして中学でインターハイにでていた経験を持つとびきり早い友人。恋愛。友情とか、そんな読みものとしては王道ストーリーが展開されるけれども、似たような自分の過去を振り返りながら楽しめた作品でした。お奨めです。

作品を読みながら昔のタイムを思い出そうとしたけども、どうしても思い出せない。100mは11秒前半まではいったような気はするけど、いくつだったのか。200mはまるで思い出せない。専門種目だった400mも50秒いくつだったかな。先生に「50秒を切れば日本人で10000位を切れるぞ!」とか誇って良い数字なのか分からないこと言われて、それでも49秒台を目指して練習していたけど、切れなかったことだけは覚えている。でもタイムを削っていく練習は今振り返れば厳しくも楽しかった。成長の具合が数字で分かるなんて、そうそうは無い。

ちなみに吉川英治文学新人賞って、その時その時に旬な新人の作品がリストアップされるのでなかなか面白い。以前は鈴木光司の 『らせん』とか、瀬名秀明の 『BRAIN VALLEY』、村山由佳、東野圭吾など、賞を獲る当時は大抵知らなかった作者であり作品が選ばれる。佐藤多佳子の本もこれから追ってみよう。

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