イグ・ノーベル賞2006

「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞で科学とはユーモア溢れたモノである事を広く認知させてくれる賞。第16回授賞式が行われていた。以下、受賞研究内容。

鳥類学賞:「頭を振り続けるキツツキはなぜ頭痛に見舞われないのか」

栄養学賞:「フンコロガシの食嗜好についての研究」

動物の糞を食物とするフンコロガシの食嗜好について調査し、フンコロガシが肉食動物よりも草食動物の糞を好み、草食動物の中でも、馬が一番で、続いて羊、ラクダの糞の順に好みがあることを突き止めた。

平和賞:高周波雑音発生装置「モスキート」の発明

年寄りには聞こえず、若者だけに聞こえる高周波の雑音を利用した「若者よけ」の装置だったが、若者がこの機能を逆に利用。授業中の教室内でも教師に知られない携帯電話の着信メロディとして、欧米で大流行した。

音響学賞:「爪(つめ)で黒板をひっかいた時に発生する音が嫌われる理由についての実験」

黒板を爪でひっかいた時の音が、どうしてこれほどまで、全世界中で嫌がられるのかを研究した。

数学賞:「グループ写真を撮る際、目を閉じた人が1人もいない写真を撮るためには、何枚撮影する必要があるか」

文学賞:「必要性に関係なく用いられる学問的専門用語がもたらす影響について──不必要に長い単語の使用における問題」

研究報告書の題が、不必要に長い単語を用いている。

医学賞:「直腸刺激による、しつこく続くしゃっくりの停止」

急性すい炎を発症して経鼻チューブを挿入された60歳男性が、経鼻チューブがきっかけでしゃっくりが止まらなくなった。しつこいしゃっくりは、チューブを外したり薬物を投与しても止まらなかったが、直腸刺激によって止めることに成功。数時間後に再びしゃっくりが始まった際も、同様に止めることができた。

物理学賞:「乾燥スパゲティを曲げると、しばしば2つ以上の部分に折れてしまうのはなぜか」

化学賞:「温度影響を受けるチェダーチーズの超音波速度」

生物学賞:「マラリア媒介蚊のメスが、リンブルガー・チーズと人間の足のにおいを好むこと」

マラリアを媒介するガンビアハマダラカが、ベルギー産のチーズ「リンブルガー」と人間の足のにおいの両方に、まったく同じように惹き付けられることが判明した。

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