WordPress ME 2.2からWordPress 2.3へのアップグレード

WordPress2.3がリリースされてから2.3準拠のテーマが増えてきた。新しいバージョンで新機能を踏まえたテーマやプラグインのリリースは、ユーザにとって嬉しい限り。歓迎すべき流れなのだが、問題は自分のWordPressはWordPress ME 2.2 – Capricciosoを利用していた事だ。やはり新しいテーマやプラグインを使ってたい欲求に駆られてしまう。そこで思い切ってWordPress ME2.2からWordPress2.3にアップグレードする事にした。

そもそもアップグレードできるのか

WordPressはMEと本家版で配付元が異なるし、またMEは本家版から改めて日本語版として修正、提供しているようなので、もしかしたらプログラムの構造が異なっているかもしれないし、万が一データの持ち方が異なっていたらアップグレードは難しくなってしまう。だがテーマやプラグインは概ね共通に使えるようだし、使えない場合はマルチバイトの問題が多い。その辺りの心配は薄そうだ。そもそもWordPressは英語で開発されているんだから英語版のテーマやプラグインの数は圧倒的。いち早く2.3の機能を使ったWordPressを利用していきたいと思うユーザも多いだろうと言う事で、自分のようにWordPress ME 2.2からWordPress 2.3へのアップグレードしたい、もしくはした、という人がいるのではないかと思い、調べてみた。

勇敢な諸先輩方がたくさんいらっしゃいました(笑)
MEから本家へのアップグレード(移行?)は可能のようなので、アスカゼでも行う事を決意しました。

アップグレード計画を作成する

まずはアップグレードする手順を確認しよう。何事も計画が大事。

  1. WordPress2.3.1のダウンロード
  2. コメント・トラックバックの停止
  3. プラグインの全停止
  4. デフォルトテーマに切り替え
  5. 既存データのバックアップ
  6. 既存システムのバックアップ
  7. 既存wp-config.phpの情報から新wp-config.phpを修正
  8. サーバ上のデータ消去
  9. WordPress2.3.1のアップロード
  10. ./wp-admin/upgrade.phpの実行
  11. index.php動作確認
  12. 諸設定確認
  13. プラグインの設置と動作確認
  14. テーマのアップロードと動作確認

こんな感じで今回のアップグレードを行います。

1.WordPress2.3.1のダウンロード

本家をダウンロードします。本家用日本語リソースのリリースを案内し、利用方法を説明するja:resource « WordPress Codexのサイトから日本語リソース入り WordPress 2.3.1 (wordpress-2.3.1-ja.zip)をダウンロードします。WordPress2.3は現在バグフィックスを行った2.3.1が最新なので、その版をダウンロード。丁寧にも日本語リソースも入っているらしい。と言う事は管理画面は日本語になるのかな。

2.コメント・トラックバックの停止

アップグレード活動中にコメントやトラックバックが来ても移行出来ない可能性があるので、管理画面からコメントやトラックバックを停止します。アスカゼではコメントやトラックバックは少ないので、停止しなくても問題は無いと思いますけどね。

3.プラグインの全停止

既存システムをなるべく素直な状態でバックアップを取りたいので、プラグインを全停止します。こちらも管理画面から1つ1つ、コツコツと。またコリスさんのサイトで2.3で動作しないプラグインが紹介されています。ご参考までに確認を。動かないプラグインがあったら他のプラグインを探す事にしましょう。
WordPress2.3で動作しないプラグインのリスト | コリス

4.デフォルトテーマに切り替え

プラグイン同様、素直な状態でのバックアップのために、デフォルトのテーマへと表示を切り替えます。懐かしい。

5.既存データのバックアップ

データベースのバックアップはphpMyAdminを用いてバックアップする方々が多いし、正確なバックアップを行うならそうするべきだと思う。が、アスカゼは始めたばかりでデータも少ないし、システムのPHPを変更したりデータベース構造に手を入れて無いので、エクスポートでのデータバックアップを行う事にする。WordPress eXtended RSS もしくは WXR と呼ばれているこのフォーマットには、投稿、コメント、カスタムフィールド、カテゴリーが含まれるので、今回保管したいデータとしては十分だろう。
もし何らかの理由でアップグレードに失敗したら、サーバとDBを真っ白な状態にして新規にWordPress2.3をインストールして、エクスポートしたデータをインポートする事にする。この場合、管理画面で設定した各種設定は消えてしまうのだろうけど、その時はまた設定しよう。気楽にいきます。

6.既存システムのバックアップ

サーバにアップロードしているWordPressのファイル一式をそのままの構成でダウンロード。保管しておきます。

7.既存wp-config.phpの情報から新wp-config.phpを修正

WordPress2.3をダウンロードして解凍すると、wp-config-sample.phpというファイルが入っているので、既存wp-config.phpの設定情報を元にこのファイルを書き換えます。そしてwp-config.phpへとリネーム。

8.サーバ上のデータ消去

さて、ここからが後には戻れない活動。本当にアップグレードを行うのか、下準備は行ったのかを確認。ここまでやった方なら躊躇わずいきましょう。サーバ上のファイル構成は全消去ではなく、wp-content/ ディレクトリのwp-content/uploads/ だけ残すようにする。ここにはアップロードした写真などが入っているので、後々アップロードしなくても大丈夫なように。勿論ファイル構成を全消去して、後からwp-content/uploads/ にバックアップしたファイルたちをアップロードしてもOKです。さぁ消しましょう。

9.WordPress2.3.1のアップロード

解凍してwp-config.phpの修正も完了したWordPress2.3.1をアップロード。FTPでさくさく行います。

10../wp-admin/upgrade.phpの実行

upgrade.phpを開くと、アップグレードを行うか聞いてきます。もし先ほどwp-config.phpの修正を行っていなかったり、ファイルが存在しないとアップグレードを指示するリンクは表示されません。ここでアップグレードを行うと、さくっと完了します。

11.index.php動作確認

WordPress2.3をインストールしているURLを開きましょう。デフォルトっぽいテーマで記事が表示されたら一安心。ほぼ成功です。一応幾つかの記事を辿って文字化けやエラーが表示されていないか確認しましょう。

12.諸設定確認

無事に管理画面にログイン出来たら特に変更する事は無いく、今までの設定情報を引き継いでいるはずです。ただパーマリンクや日付などの諸設定にエラーや文字化けが無いか確認しましょう。

13.プラグインの設置と動作確認

今まで使っていたプラグインを1つずつアップロードして有効化してみましょう。無事にアップグレード出来ているのなら以前設定した情報を引き継いでいます。ただし利用していたプラグインが2.3に対応していないとエラーが表示されるので、その際は変わりのプラグインを探しましょう。また2.3からプラグインの更新情報が表示されるようになりました。運良く更新版がありますよ~と表示されるプラグインがあれば素直にアップデートしましょう。

14.テーマのアップロードと動作確認

最後に今まで使っていたテーマをアップロードして有効化。以前と変わりない画面が表示されていたら嬉しいところですが、ご存知の通りWordPressの画面表示は様々なPHPを組み合わせているので、個別の記事やカテゴリ、年月別など、いくつかのページでも問題なく表示されているか確認しましょう。

と言う事で、アスカゼも無事にWordPress ME 2.2からWordPress 2.3へのアップグレードが完了しました!

おわりに

このサイトではWordPressのデフォルト設定をいじってなく、また特に変わっていると感じる使い方をしていないので、上記の流れでアップグレードを行う事が出来ました。ただこのやり方でアップグレードを完全に行えるわけではないです。本来データ保管前にメンテナンスモードにしてアクセスを停止すべきでしょうし、やはりPHPAdminでDBは保管した方が無難です。このやり方で成功を保証するものでは無い事をご了承下さい。
さて、新しいテーマ探しに行かなきゃ。

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WordPress ME 2.2からWordPress 2.3へのアップグレード への6件のコメント

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