あたみ石亭 桜岡茶寮の粋と豪奢

先日、あたみ石亭 桜岡茶寮に行ってきました。数ヶ月のお仕事の慰労と今期のモチベーション向上して熱海の温泉に行こうという話になり、部屋で落ち着いて食事をしつつ温泉を楽しめる旅館を探してみたところ、今回のテーマにピッタリだったのがあたみ石亭であり、折角なのでそのあたみ石亭の別館であり、より粋を尽くした旅館である桜岡茶寮に行ってみる事にしました。

あたみ石亭 桜岡茶寮
http://www.sekitei.co.jp/sakura/s-index.htmあたみ石亭桜岡茶寮風景2

日本全国から由緒ある銘石・石燈籠を集め、粋をこらした石庭園。そして京風数寄屋造りの瀟洒な離れ屋を点在させ、銘木・庭木を配し流水を湛え、石・水・木の調和を基に閑静をきわめる佇まい。日本の伝統美とその心を大切にし、時の流れを加味して、心あたたまるやすらぎの場をこれからもご提供してまいります。
あたみ石亭は、これからも「日本伝統の旅館」実現に挑戦しつづけてまいりたいと思います。

あたみ石亭[一休.com]

多くの桜の木が散見された高台に建ち、石亭グループの最高級に位置付けられる料亭旅館です。三千坪の日本庭園に、能舞台を取り囲むように数寄屋造りの離れの客室が点在します。庭園に面したお部屋は、各室ごとに趣向を凝らした特別室。室内は二間続きで広く、温泉を引いた専用露天風呂付きです。また、高級割烹旅館の「あたみ石亭」をルーツとするだけに、一品ずつ出される月替わりの懐石料理も絶品。料理長が旬の食材を厳選し、伝統の調理法に独自の技を加えた豊かな味わいが堪能できます。湯量豊富な自家源泉の温泉を楽しみつつ、日常を忘れてゆっくり過ごせる宿です。

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今回は車で行きました。東京からは、途中サービスエリアで休憩を入れたとしても2時間くらいで熱海に到着します。ちなみに熱海駅からもは車で10分くらいであたみ石亭に着きました。途中運転しながら久しぶりの熱海の町並みを見ていたが、シャッターの閉まっている店も多く薄暗い感じで、不況の波を感じてしまいます。時間も遅いし時期も時期だしな。お盆やオンシーズンなら活気も違うのかもしれない。

細い道を通りつつあたみ石亭の看板を見つけたので、入り口の前に車を停めて敷居を跨ぐと奥から受け付けの方が登場。どうやらこちらはあたみ石亭のフロントで、桜岡茶寮のフロントは別にあった模様。でも敷地内から案内して頂けるとの事なので、荷物と車のキーを預けて桜岡茶寮まで案内して頂く。

石を効果的に配置した水墨画のような庭園の中を歩く。足下には水が流れ、石畳の上を進む。数寄屋造りの建築が落ち着いた雰囲気に深みを加える。途中、巨石をくり抜いたような薄暗い洞窟をくぐるとそこが桜岡茶寮だとすぐに分かった。見事な満開の夜桜がライトアップされて美しい姿を見せてくれていたから。

桜岡茶寮は一邸一邸が独立したような作りになっていて、それぞれが江戸の花魁の源氏名を付けられているらしい。今回通して頂いたのは高尾という部屋。歩いてきた道沿いから玄関に案内される。部屋からは先ほど見えた夜桜が綺麗に見つつ、また視界には大きくライトアップされた能舞台が映る。仲居さんによると毎週金曜日と土曜日の夜には熱海芸妓の舞が見られると言う。残念ながら当日の能は無かったが、桜の花びらが舞い落ちる能舞台はとても綺麗で、それはとても美しい。

予約の際にお願いしていた食事の時間が迫っていたが、食事の前に温泉に浸かりたいとリクエストしたところ笑顔で了解して頂き、あたみ石亭の大露天風呂、古狸の湯に案内して頂く。高尾の部屋には部屋専用露天風呂という素晴らしい施設も付帯しているが、4人で入るには少々手狭。まずは大きい方に。

古狸の湯の脱衣所は二百年を経た東北地方の山村の庄屋の一部を移築して作られたそうで、なかなか剛胆な作り。そして貸し切り状態の古狸の湯はまさに極楽。疲れがも日頃の気持ちも張りもとれるような感覚に襲われます。ちなみに温泉の効能はリウマチ性疾患、痛風及び尿酸素質、高血圧症、動脈硬化症、出血性疾患と言うことで、一部医師から指摘されている自分としては助かります。ちなみに、脱衣所には温泉に付き物の立派なあれが設置してあり、その有り難みについて滔々と語れた書き物がおいてあります。

そして夕食。北大路魯山人の奔放自在な技を支えた、料理のドラマツルギーを、「粋と豪奢」を心意気とする石亭流に練り上げたというは、食べログ.comの静岡県の日本料理・懐石レストランランキングで1位でもあり、とても期待。

献立
先付:うるい浸し、百合根餡
前菜:飯蛸柔らか煮、竹の子土佐煮、合鴨、菜の花、竹の子田楽、車海老
吸物:蛤真薯、椎茸、独活、おぼろ昆布、木の芽
造り:盛り合わせ、芽物、山葵
焼物:鱒酒焼、天豆、酢立、はじかみ
合肴:飯蒸し、伊勢海老吉野煮、木の芽
煮物:金目鯛しゃぶ、水菜、葱、えのき茸、粟麸、葛切り、ポン酢
揚物:穴子天麩羅、たらの芽、ふきのとう、レモン塩
酢物:帆立貝焼霜、胡瓜、茄子
食事:筍ごはん
水菓子:林檎、莓

懐石料理らしい体に優しい献立。食材の味を引き出す味付け。一品一品をこちらの食事のペースに合わせて運んできてくれるおもてなし。まさに食事を体感してみないと分からない美味しさです。

そして布団を敷いて頂くのだが、この布団もまた良い。普段はベッドで寝ているので、畳の上に敷く布団の固さが気になるところだが、とても柔らかかった。

すべてのお客様に至福の眠りをお約束する、石亭こだわりのオリジナル寝具です。掛けふとんは、原綿より厳選した超長綿を側生地に用い、手摘みで採取した最高級のポーランド産ホワイトグースダウンを詰めております。豊富な経験やデータをもつメーカーにヒアリングを行い、季節を問わず快適にお使いいただけるよう、最適なダウンの質・量を検討いたしました。この抜群の軽さ、温かさ、肌ざわりのよさを実感してください。敷きふとんは、ゆったりとおやすみいただくために、通常よりひとまわり大きいサイズをご用意いたしました。人間工学を取り入れた四層構造が体圧を理想的に分散させ、身体をしっかり支えて、深く上質な眠りへと導きます。さらに吸湿発熱性に優れた新素材の特殊わたを用いた多重層マットを重ね、冬は温かく夏はドライに、一年を通じて快適にご利用いただけるよう、工夫いたしました。また、お客様のお好みに応じて、硬めと柔らかめ、2種類の寝心地をお選びいただけます。枕は、弾力性のあるフェザーと心地よい硬さのパイマーを組合わせた二つ折りのタイプをご用意いたしました。お客様のお好みの硬さ、高さ、形態でおやすみいただけます。

桜岡茶寮の寝具について

寝る前に疲れが溜まっていたせいか少し微熱を感じていたが、仲居さんがバファリンと冷えピタを持ってきてくれる。さすがバファリンの半分は優しさで出来ている。こんな時にも登場だ。あたみ石亭桜岡茶寮風景

そして朝ご飯。伝統的な日本の朝ご飯だが、その量質ともにたっぷりで日本人の幸せに浸る。そして久しぶりに朝食をしっかりととって帰途へ。桜岡茶寮の出口に回して頂いていた車は洗車されてピカピカの状態に。最初から最後まで、いや最後の方は車が綺麗なので帰る最中も気持ちよくおもてなしされた桜岡茶寮でした。また行きたいです。今回みたいな感じで(笑)

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あたみ石亭 桜岡茶寮の粋と豪奢 への5件のコメント

  1. 欽ちゃん より:

    安くはなかっただろうけど、満足な「御もてなし」を受ける事が出来たようですね。

    いろんな御もてなしがあると思うけど、私も先日ロイヤルホテルで食事をして同じような感想を持ちました。

    経験して知るって事が自分の肥やしになるように思います。

  2. doba より:

    チミのブログは常にブルジョアな感じが漂ってるなー
    俺の経験したことないことばかり経験していてうらやましいっす

  3. redwood より:

    >欽ちゃん
    本を読んだり人から聞いたりする事は大事ですが、身を以て経験する事で初めて分かる事もあるんですよね。良い時間でしたよ。

    >doba
    こう書いてはいるもののいつもは仕事に追われてあっという間に時が流れていて、なかなか変化の無い日常だからね。
    今回みたいな普段しない行動は意識して探して、ブログはその備忘録だね。

  4. ピンバック: くちこみブログ集(国内旅行)(投稿募集中)by Good↑or Bad↓

  5. crescent1966 より:

    今度は、熱海の壹番に行かれてみてはいかがですか?
    すごく美味しいですよ!
    http://www.ichiban-atami.com/
    是非おすすめです。

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